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ボリンジャーバンドの信頼度は統計学的にみて99%!その使い方は?

テクニカル,ボリンジャーバンド

MAと並んでテクニカル分析では多くの人が使用しているインジケータであるボリンジャーバンド。
バイナリーオプションでもFXでも用いられることは多く、かなり信頼性が高いインジケータです。

一目で相場の環境認識ができ、初心者から上級者まで幅広い範囲で使用されています。
そして、このボリンジャーバンドの価格帯に収まる確率が統計学上だと99.7%となっています。

ボリンジャーバンドの信頼度が99%と言われている理由

ボリンジャーバンドの信頼度が99%と言われている理由は統計学による根拠からとなります。
ボリンジャーバンドを使用する際には、σという値を設定します。
σは1~3の値を設定するのですが、このσの範囲内に収まる確率が以下となっています。

ボリンジャーバンドの±1σの範囲内に収まる確率・・・約68.3%
ボリンジャーバンドの±2σの範囲内に収まる確率・・・約95.4%
ボリンジャーバンドの±3σの範囲内に収まる確率・・・約99.7%

移動平均線に対してσ(シグマ)の1~3倍を加算したものがボリンジャーバンドの1σ~3σ、減算したものを-1σ~-3σものとなります。
±3σであれば、99.7%以内に収まることが統計学上で分かっていることから、ボリンジャーバンドの信頼度が99%と言われている所以です。

ボリンジャーバンドの基礎知識

テクニカル,ボリンジャーバンド
テクニカル分析で使用されるボリンジャーバンドですが、相場の振れ幅を一定期間の価格データから測定し、統計学的観点で価格範囲をチャート上に表示するインジケータです。
ロウソク足を形成する価格はボリンジャーバンドの中心を形成するMAに近づきたがる特徴を持っています。

ボリンジャーバンドの中心の線はミッドバンドと呼ばれ、これは実はMAとして機能しています。
そして、ミッドバンドから離れたところに存在しているのがσで算出されたバンドです。
ミッドバンドより上にあるのがアッパーバンド、下にあるのがロワーバンドです。

価格はMAに引き寄せられるため、ミッドバンドから離れたσのバンドに触れると反発します。
この確率が、前述の通りの68.3%~99.6%内に収まります。

このσの考え方は、数学の標準偏差に基づいています。
σは標準偏差を表す記号となっています。

標準偏差とは複数のデータから平均値を算出した場合に、どのくらいのばらつきがあるかを表した数値です。
このばらつきの数値が±1~3σ内に収まることを表したものがボリンジャーバンドとなります。

ボリンジャーバンドの設定方法

テクニカル分析で使用するボリンジャーバンドの設定方法を簡単に紹介します。
まずはMT4を起動します。
挿入-インディケータ-トレンド-Bollinger Bandsと選択していきます。
テクニカル,ボリンジャーバンド

次のように表示されます。
「期間」がミッドバンドとなるMAの数値となります。
とくにこだわりがなければ20で大丈夫です。
偏差がσの値となります。
テクニカル,ボリンジャーバンド

いくつまで表示するかはお任せですが、3σまで表示させたい時はそれぞれ1~3を設定していきましょう。
また、見やすいようにそれぞれ色を変えておいた方がよいでしょう。

ボリンジャーバンドの活用方法

ボリンジャーバンドの活用方法を紹介しておきます。
ボリンジャーバンドはそれぞれのσの位置が反発ポイントになります。

そのため、素直にエントリーするのであれば、ボリンジャーバンドのσのラインにタッチした時に逆張りします。

順張りの場合は、2σを越えてもまだ勢いのあるような時は順張りをします。
ボリンジャーバンドは2σで95.4%以内の確率で収束するという計算値ですが、実は相場に勢いがあるときは易々とこれを突破することもよくあります。

ボリンジャーバンドは単体では使用しない

テクニカル,ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドはテクニカル分析をしている人には必須のインジケータとなっていますが、実はこれ単体で使うのはリスクがあります。

先ほども述べた通り、相場に勢いがあるときはこのσのラインを突破することがざらにあるからです。
それではどのようにすればよいのでしょう?

ボリンジャーバンドの形を見て、あまり勢いがない時はこのσのラインを見てエントリーする方法もありますが、ボリンジャーバンドに慣れた人でないと、形をみて環境認識をするということはなかなか難しいでしょう。

もちろんボリンジャーバンドだけでエントリーしている人もそれだけではリスクがあります。
そのため、他のインジケータを併用してエントリーの根拠を多くすることが重要です。

例えば、RSI。
RSIは相場がどれだけ過熱しているかを測るインジケータです。

RSIの値が80以上であれば買われすぎ、20以下であれば売られすぎといった数値を表示できます。
例えばこのRSIと組み合わせることにより、さらに根拠を足しこむことができます。

ただし、これは単なる例であってこの組み合わせだと勝てます、というものではありません。
自分の手法を見つけて、必ずそれを再現できるかを検証してからエントリーをすることが大事です。

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