不安を抱えている人は、行動する回数が減ったり、新しい取り組みをしなくなることが多くあります。
どうしてそのようなことが起きるのか?
また、どうすればこれを避けられるのでしょうか?
不安を解消する方法を教えます。
不安を抱えている人は行動を起こさない
不安を抱えている人はチャンスが減りがちである。
このことを知っていますか?
心理学では不安傾向が強い人や物事をネガティブに考える人は、自分の周りで起こる出来事に対して鈍感になることがわかっています。
これは言い換えれば、不安を抱えていると行動する回数が減り、新しい取り組みも行わなくなる、ということになります。
さらに、「ネガティブバイアス」と呼ばれる心理が働き、「どうせうまくいかない」「前にも失敗したから今回もやらない」などと思うようになり、否定的なことに目が向くようになります。
ネガティブバイアスに捉われると、例えばSNSで多くの前向きなコメントがついたにも関わらず、一つの否定的なコメントが気になるようになります。
この状態に陥ると、せっかくの前向きなコメントが心に刺さらなくなります。
そして、何かを取り組む時に後ろ向きな態度でとりかかってしまいます。
この状態で新しいことに取り組んでいたら、「がんばろう!」「やってやろう!」と思わずに、やれない理由を探してしまい、結果行動ができなくなります。
つい不安に!なぜネガティブバイアスが働くのか?
なぜネガティブバイアスが働くのでしょうか?
実は人間の脳は、ネガティブな情報を敏感に察知し、記憶に長く残すという働きをします。
元は、人類が災害や事故などから身を守るために、このネガティブバイアスが働くようになっています。
食べ物を口にした時に、変な味、匂いがしたときにすぐに反応できるような効果を得ることができます。
しかし、現代ではこのネガティブバイアスのおかげで「根拠のない自信」を引き起こすことが多々あります。
マイナスの思い込みによりなんの根拠もないのに「できない」と思ってしまい、自信の妨げの原因となります。
不安を解消する方法は?ネガティブバイアスに対抗する!
ネガティブバイアスは人間の本能に刻まれており、逃げることはできません。
そのためにネガティブバイアスを避けるのではなく、うまく付き合っていく必要があります。
このネガティブバイアスに対抗する方法を二つ紹介します。
不安を解消する方法①見える化する
ネガティブバイアスに捉われた時に、まずは情報を文字に置き換えてみます。
そして、対処ができないかを一度考えてみましょう。
人間は正体がわからないもの、理解できないものに対して不安を覚えます。
そのために、見える化して不安の原因をはっきりさせると不安が解消します。
例えば、トレードしていて、絶対に負けると思う。
これはなぜでしょう?
勝つに足りる根拠がないからではないでしょうか。
それであれば、きちんとトレードの勉強をし、勝つべき根拠を見つければこの不安は解消します。
なにかの試合でも、相手に勝てる気がしないというのも一緒ですね。
なぜ勝てないのかを分析し、勝てる方法を見つけさえすれば不安が解消されるはずです。
不安を解消する方法②マインドフルネス
不安を解消する二つ目は、マインドフルネスという方法です。
マインドフルネスはGoogleなどの有名企業をはじめとした、多くの企業が取り組んでいます。
不安を作り出すのは脳にある偏桃体の活動が原因です。
この偏桃体の活動が暴走しないように抑えてやることで、不安という暴走が起こりにくくなります。
それではマインドフルネスのやり方を紹介します。
1.背筋を伸ばして椅子に座る。目は軽く閉じる。
2.息を吸ったときに、おなかや胸がふくらむのを感じ、心の中で「膨らみ、膨らみ」と実況する。
「今、自分は息を吸ったな。息を吸ったら、空気が喉を通じて体に入ってきたな。そしてお腹が膨らんだな」
といった具合に実況します。
3.息を吐いたときに、おなかや胸がちぢむのを感じ、心の中で「縮み、縮み」と実況する。
これは、息を吸ったのとは逆のことが体に起こるので、それを実況します。
マインドフルネスは一種の瞑想です。
マインドフルネスを行うと、頭に占められている不安に心が濁されないような効果があります。
このマインドフルネスを毎日10分程度継続することで、ストレスの軽減や不安感の薄れが期待されます。
不安から解き放たれた生き方を送る
不安が解消する方法を紹介しました。
とはいえ、言うは易く行うは難し。
簡単には不安を解消できるのであれば、苦労しないとみんな言いたいですよね。
確かに簡単には解消できません。
しかし、慣れてくれば必ネガティブバイアスに捉われず、前向きに生活を送ることができます。
ぜひ試してみてください。