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景気ってどうなってるか知ってる?仕組みについてザックリ解説

景気,仕組み

はじめに

これから投資をしていくうえで欠かせないことがリスクとリターンを正しく認識し、損をする可能性を抑えるためのルールを守ることです。資産形成をするうえで少しでも多く資産を築きたいのであれば大きなリスクを背負わずに適切なリターンを享受できるかを考えていく必要があります。

その第一歩として、マーケットがどのように動くのか基本的な仕組みを知っていきましょう。

まず、「景気」についてです。景気がいい、あるいは景気が悪いといった話題は、日常会話でも出てくることがあると思います。この景気とは一体何なのか。

景気のあれこれ

そもそもの「景気」とは経済用語として用いられます。もともとは、中世の和歌を評価するときに使われていたそうです。和歌の景色や雰囲気などの意味として使われていました。その由来と同様、経済活動の雰囲気を示しているのが景気であると考えられます。

では、「景気がいい」とはどのような状況か。

1)個人が活発に消費を行う

2)企業が積極的に設備投資等を行う

3)世の中の金回りがよくなる

4)経済活動が活発に行われた結果、物価が上昇傾向をたどる

5)仕事が増え、人手不足になるため雇用環境が良くなる

逆に、「景気が悪い」状況とは、

1)個人の財布の紐が堅く消費量が減少

2)企業の設備投資への意欲低下

3)世の中の金回りが悪くなる

4)経済課つふぉうが低迷、物価は下落

5)仕事が減り、人余り状態、雇用環境の悪化

この好景気と不景気は、期間の長さに差はあるものの基本的には循環しています。好景気が続けばどこかの段階で景気後退局面に入り、やがて本格的な不況を迎えます。ただ、不況自体もずっと続くものではなくやがて景気拡大局面に入り、再び好景気を迎えます。直近の日本では2002年から景気拡大局面に入り、戦後最長の73か月に及ぶ好景気を続けたあと2008年のリーマンショックなどをきっかけに景気後退局面に入りました。この景気後退局面も2009年3月でいったん終わり、2012年4月まで再び景気拡大局面に入りました。その後は2012年11月までは欧州債務危機のあおりで一時、景気後退局面、2012年12月~アベノミクスで景気拡大局面と循環しています。

景気変動の影響

この景気の変動というのがマーケットにどのような影響を及ぼすのか。このマーケットは株式市場、債券市場、為替市場などの金融市場のことを指しています。資産運用というのは基本的にこれらのマーケットの値動きによって損益が左右され、好景気と不景気によってのそれぞれの動き方を把握しておく必要があります。基本的に

好景気⇒株価上昇、債券価格下落(長期金利上昇)

不景気⇒株価下落、債券価格上昇(長期金利低下)

となっています。景気のサイクルは4つに分けてみることができ、景気回復局面、景気のピーク、景気後退局面、軽金ボトムに分けられます。

それぞれどのような影響をもたらすのかというと、景気ボトムでは、景気が冷え込んでいるため企業の業績は低下、その結果株価も上がりにくい状況が続きます。このような局面では、一般的に金利が低下するため為替は円安の方向へと移動する傾向があります。また、景気が低迷していく中で中央銀行は金融緩和を行い景気の刺激をしようとします。そのため、債券は買われるので長期金利が低下します。そうすると投資対象が徐々に変わってきます。より高いリターンを求めて株や外国債などのリスク資産にお金が集まりだします。

そのような流れができてくると、景気は徐々に回復局面に向かいます。株式相場が上昇しても最初は低金利のままですが、やがて景気回復が本格的になると、株価の上昇スピードが上がるとともに、長期金利も上昇(債券価格下落)します。

ただ、景気が過熱すると、インフレが進む恐れが生じてきます。インフレは、緩やかに進んでいるうちは問題になりませんが急速に進むと様々な問題を引き起こします。物価が上昇すると、株式や不動産のインフレによって値上がりする資産を持っている人と、もっていない人との差が広がります。物価が上昇するということは、相対的に現金の価値が目減りするということです。インフレによって値上がりする資産を持っていない人は、お金を使わなかったとしても実質的な預貯金が減ってしまうことになります。

このようなインフレの影響を避けるために、景気拡大がピークに達するタイミングでは日銀が金融の引き締めを行い、金利水準が高くなります。その結果、債券価格は景気が悪いときに比べると値下がりします。

すると今度は、徐々に景気が冷え込み始めます。例えば、金利水準が高くなると、企業の借入資金や個人のローンなどのお金を借りる際のコストが上がるので設備投資や個人消費が落ち込んでいきます。さまざまな景気指標には景気後退を示す数字が並び、景気後退に伴う企業業績の低迷で株価は下落します。

日本の景気拡大に対する期待がなくなってくれば、海外の投資家も日本への投資も抑制するので、円が売られて円安が進む場合もあります。そして、景気後退が厳しくなるとともに、インフレが落ち着いてきたと判断した時点で、日銀は金融緩和を行います。そのため、景気後退局面の最終段階から徐々に金利が低下しやがて景気の底に達します。これが景気循環のサイクルとなります。

どの局面でどの資産が堅調かというと、

『景気のボトム』⇒『景気拡大期』(株式全般、社債、ハイイールド債、転換社債(CB))

『景気拡大局面』⇒『景気の山』(株式(一部業種)、不動産(リート)、コモディティ(金、原油))

『景気の山』⇒『景気後退』(現金、預金、国債)

『景気後退』⇒『景気のボトム』(債券全般)

となっています。

まとめ

今回は景気の仕組みについて説明していきましたが、好景気と不景気の状況が循環していることが分かっていただけたら十分です。マーケットには景気によって損益が左右されることが多いので社会情勢もチェックしておきたいところですね!

製作:Cafa

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