今回は知っているとかっこいい響きの『ウォルフ波動(ウルフ・ウェーブ)』をご紹介します。
ウォルフ波動理論の考案者はビル・ウォルフ(Bill Wolfe)氏と息子のブライアン・ウォルフ(Brian Wolfe)氏です。
この理論はニュートンの第一法則『作用反作用の法則』に基づいています。
ウォルフ波動は、はっきりとしたトレンド時に現れる逆張りの手法です。
ウォルフ波動は5つの波動からなるパターン形成で、最初の第一波から第四波でウェッジを形成し、最後の五波からこのウェッジを抜けていきます。
ウェッジとは:テクニカル分析のチャートパターンの1つで、上昇ウェッジと下降ウェッジの2種類があります。
基本的にはトレンド転換・逆張りのシグナルとして使用します。
また、高値圏、底値圏で意味合いが異なってきます。
チャートが進むにつれて三角持ち合いの値幅が狭まっていき、なおかつ上下どちらかに傾いているのが特徴です。
ウォルフ波動のエントリー・利確ポイント
ウェッジ上のポイント1とポイント4の間に線を引き、第5波のブレイクアウトの方向にこれを伸長することにより第5波が到達する長さ(利確ポイント6)を計算することができます。
基本的にはポイント5が通常エントリーポイントとなりますが、必ずこの形に当てはまるわけではありません。
こちらの画像のような範囲がエントリーポイントのゾーンと言われています。ポイント2からポイント4に引いたラインと平行なラインをポイント3に引き、ポイント1からポイント3に引いたラインとの間にできた範囲がゾーンになります。
はっきりとした(上昇/下降)トレンドが発生しているときに、このウォルフ波動が明確に表れることが多いとされています。
ウォルフ波動のメリット
・トレンドの天井、天底を捉えることができる
・成立した際の利益値幅が多い
・値幅が取れるビットコインFXの場合、1時間足や4時間足で成立すれば10万円幅も狙える
デメリット
・波の捉え方が難しい
このウォルフ波動は発見することが難しく慣れが必要となってくるため線を実際に引いてみることがいいと思います。綺麗にウォルフ波動を引くことができると後々にもラインが効いてくることがあるので綺麗にできたラインは残しておくと良いと思います。
ウォルフ波動の損切ポイント
直近安値・高値(ポイント5)を更新した時が損切ポイントとなります。ポイント1~ポイント3のトレンドラインを少し割り込んでから6を目指す可能性もあるため、SLは少し余裕を持った値幅で入れるといいと思われます。
ウォルフ波動の利確ポイント
ポイント1からポイント4に引いた線とポイント5の交点、つまりポイント6の地点が利確地点となります。
ポイント6に向かって移動していくわけですが、直接向かうこともあれば紆余曲折、くねくねと目標に向かう場合もあります。
このウォルフ波動だけでは確度が低いのでこれのみを根拠としてエントリーをすることはおススメしません。
そのため、他のインジケーターも併用していくことが必要です。
RSIやMACDといったオシレーター系指標を使ってダイバージェンスを一緒に確認できれば使えると言われています。
まとめ
今回は、ウォルフ波動についてでした。手法の根拠の一つとして使用することには有用な手法であると考えられます。実際に取引で使用する際には、ラインやオシレーターなどの他の根拠と併用して是非活用してください!
製作:Cafa