投資家に人気のあるインジケータの一つに、「ストキャスティクス」があります。
オシレーター系のインジケータであるRSIと表示方法は似ていますが、これとは別物です。
ストキャスティクスのMT4での設定方法、分析の仕方を解説します。
加えて、使用する上での注意点にも記載していきます。
ストキャスティクスとはどのようなものか?
MT4での設定の前に、ストキャスティクスがどのようなものかを説明しておきます。
ストキャスティクスは、MT4の画面の下部に表示され、2本の線が上下します。
20と80に閾値の線が引いてあります。
ストキャスティクスは一定期間の最高値と最安値の範囲で、現在の価格がどの位置にあるのかをここに表示しています。
この数値は0~100の間で推移し、20以下だと「相対的に」売りが過熱している、80以上だと「相対的に」買いが過熱している、ということを表しています。
ストキャスティクスには大きくわけて二つあります。
一つはスローストキャス、もう一つはファストストキャスです。
一般的に使われているのはスローストキャスのため、ストキャスティクスと言えば普通はスローストキャスティクスのことを言います。
ファストストキャスは価格に対しての反応が早いため、ダマシに会う可能性が多くあります。
そのために、スローストキャスが一般的には使われています。
MT4でのストキャスティクス表示方法
まずはMT4にどのようにしてストキャスティクスを表示するのかを説明します。
上の画像のように、挿入-インディケータ-オシレーターと選択いきます。
下の方に、「Stochastic Osillator」とあるので、これをクリックします。
そのままOKを押すと、画面下に表示されます。
MT4でのストキャスティクスの設定方法
MT4でのストキャスティクスの設定方法を紹介します。
ストキャスティクスには%K、%D、スロー%Dという3本の線があります。
が、MT4で表示できるのは2本の線のみです。
そのため、表示するのに一般的なのが%Kと%Dの2本か、%Dとスロー%Dの2本です。
%Kと%Dを使うものがファストストキャス、%Dとスロー%Dを使うものがスローストキャスになります。
前述のとおり、一般的に使われるのはスローストキャスになります。
%Kは基準となる線で、ある期間のうち今の価格がどれくらいになるのかを0~100で表したものです。
%Dが%Kをある期間で平均したものです。
そしてスローD%が%Dの移動平均線となります。
画像に表示されている設定画面を見てみましょう。
%K期間とありますが、これは%Kの値を計算するときに何本分のロウソク足を使うかの設定です。
%D期間は%Dの値を計算するときに何本分のロウソク足を使うかの設定です。
そして、スローイングがスロー%Dの値を計算するときに何本分のロウソク足を使うかの設定です。
このスローイングの値を1にするとファストストキャスティクスになります。
2以上にするとスローストキャスです。
基本的にはデフォルトの設定である5,3,3(K、D、スローD)の設定で問題ありません。
ストキャスティクスを使用したエントリー方法
ストキャスティクスはFXやバイナリーでのエントリーに使用することができます。
しかし、数値が20以下になったらロング(ハイエントリー)、80を上回ったらショート(ローエントリー)という単純なエントリーは絶対にやめましょう。
この20、80という値は相対的に高い低い、というだけであり、80以上に張り付きっぱなしだったり、その反対もよく見られます。
ストキャスティクスを一つの根拠としてみるのはアリですが、それだけの根拠でエントリーするのは避けるべきです。
もう一つ二つ以上の根拠を持ってエントリーすべきです。
例えばダイバージェンス。
ストキャスティクスでもダイバージェンスが出現することがあります。
これを一つの根拠と捉えることは可能です。
それ以外にもMAや水平線、トレンドラインなど複数の組み合わせの根拠でエントリーを行うことを心掛けてください。
ダイバージェンスについてはこちらを参考にしてください。
MAについてはこちらです。