バイナリーで勝つためにはチャート分析を行うことが必要です。
チャート分析はテクニカル分析とも呼ばれ、テクニカル分析を行うにはチャート上に「インジケーター」と呼ばれるものを表示して、ロウソク足がどちらに向かうかを予見します。
その中でも特に代表的なMA(移動平均線)について、説明します。
バイナリーではMAを使用しないのは目的なく旅行に出るのと一緒
MAはMovingAverageの略であり、チャートを確認する上で必須のインジケーターです。
インジケーターの一つであるMAは、初心者から上級者まで幅広く使用されています。
このMAを使用すれば、チャートに表示されるロウソク足がどちらの方向に進むのかを分析することが出来ます。
まさにチャート上の地図代わりに使用できる便利なインジケーターです。
世界中のトレーダーがこのMAを意識してトレードしているため、非常に信用度の高いものとなっています。
MAとはどのようなものなのか
MAは、チャート上に表すとこのようになります。
赤、水色、白とどれもMAになります。
MAは数値を設定することで表示のされ方が変わります。
今回では、赤は20、水色は50、白は100という数値を設定しています。
この数値は、直近のn本の終値の合計をnで割った値を表しています。
20であれば 直近の20本分の合計を20で割った値、ということになります。
その数値を線で結んだものがMAです。
数値が小さいMAであれば直近の値動きを表し、数値が大きいMAであれば長期的にみた値動きを表しています。
MAの方向でトレンドの方向性を認識できる
MAの代表的な使い方としては、トレンドの方向性を確認することが一番に挙げられます。
短い期間のMAはロウソク足に引きずられて頻繁に上下しますが、一定の方向に進みながら上下していきます。
長い期間のMAであれば、しっかりとした線を描きながら一方向に進んでいきます。
MAが斜め上に向かって進んでいればそれは上昇トレンドを意味し、反対に斜め下に進んでいれば下落トレンドとなります。
もしもあまり上下せずに横に進んでいくようであれば、レンジ相場を表しています。
このようにMAを確認すればどちらの方向に進んでいるのかが一目でわかります。
これが、MAが相場における地図たるゆえんになります。
ロウソク足はMAで反発する
MAは多くのトレーダーが使用しているインジケーターです。
そのために意識されることが多く、レジスタンスラインやサポートラインとなったりします。
特に期間が長いMAが意識され、100や200のMAで反発することがあります。
バイナリーではこれだけの根拠ではエントリーはできませんが、複合する根拠になりえるのであればエントリーすることもできます。
代表的なMAの種類
MAはいくつか種類がありますが、その中でよく使われるMAを紹介します。
それぞれ特徴があるので、うまく使い分けるようにしましょう。
SMA
SMAはSinple Moving Averageの略で、MAといえばSMAを表すくらい一般的なMAです。
一定期間の終値を平均して表示させたMAで、名前の通りシンプルな平均線となります。
SMAは値動きに対してゆったりと反応するMAです。
騙しに反応しにくいのがメリットではありますが、その反面直近のレートに対して反応が遅れることがあります。
EMA
EMAはExponential Moving Averageの略で、SMAでなければこれを使用する、といった2番目に使われるMAです。
相場の動きを素早く反映させることができますが、その分騙しに反応してしまうことがデメリットとなります。
SMA・EMAのどちらが良いか、というのは一概には言えません。
どの時間軸でトレードするのか、トレードのスタイルはどのようなものなのか、という点でどちらが良いか分かれてきます。
まずは使ってみて、自分のスタイルに合う設定をしていきましょう。
なお、WMAというMAもありますが、あまり一般的ではないので割愛します。
おすすめのMAの設定
MAは大きく分けて短期・中期・長期の設定をするのがおすすめです。
これはバイナリーでもFXでも同様です。
それぞれどの値を設定していけばよいか、解説します。
短期
短期のMAで使用される設定は、5~25が使用されます。
週の営業日が5日なので5を設定したり、月の営業日が20日や21日なのでその値を設定することもあります。
設定値に正解はありませんが、5~25の間で設定するのが良いでしょう。
中期
中期のMAの設定は、40~70が好まれます。
短期で5を設定し、中期では25を設定する場合もあります。
だいたいこのあたりの設定であれば問題ありません。
長期
MAの設定の中で、一番長期が重要な役割を果たします。
前述の通り、レジスタンスライン・サポートラインとして機能するためです。
長期は100・200の2本設定するのが良いでしょう。
バイナリーではしっかりMAを設定して目的地を定めよう
インジケーターをまず学ぶには、まずはMAから覚えましょう。
一番初めに覚えるインジケーターであり、上級者になっても使い続けるものです。
バイナリーを行う人は最初にMAを設定して、向き先をしっかり定めるようにしましょう。
MAをきちんと分析するだけでも、環境認識を行うことが可能です。